田端鍼灸院 調和堂鍼灸治療院
鍼灸は辛い症状がある部分と関連した筋肉やツボにはりやお灸をします。血流を改善し、心身のバランスを調節して自然治癒力を引き出し症状を改善する、心と身体に優しいオーダーメードの治療です。
鍼灸の主な効果を説明致します。
はりを身体にすると刺激は神経を伝わって脳に伝えられますが、その一部が枝分かれした周囲の神経にも伝わり、血管を拡張させる神経伝達物質が放出され周囲の血管が拡張され、こりや冷えを改善させます。
局所の血流が改善されることにより、発痛物質の減少や、脳内から痛みを抑える鎮痛物質が分泌されることにより痛みを緩和させます。
鍼灸の刺激が自律神経を調整している間脳の視床下部に働きかけ、内臓が刺激され機能が改善します。
ストレス等の様々な要因で自律神経の失調が起きている身体を、鍼灸治療によりバランス良く調整します。
ストレスが緩和され、心身のリラックス効果があります。
鍼治療が筋肉や骨格の痛みを軽減するのに効果的であり、幅広い症状に対して有効な治療法となり得ることを示唆している研究の紹介です。
要約
腰、 頸(首)、 お尻、 膝、 足、 肩、 肘、 手等、様々な部位に対して痛みの軽減に効果があるか、
週1回で6週間、症状に応じてさらに週1回で4週間の鍼治療です。
鍼治療後、約40%痛みが軽減されました。
目的:この研究は、2008年から2022年までのイタリアの鍼治療院で収集されたデータに基づき、変化を分析する数値評価尺度(NRS)を使用して、筋肉や骨格の痛みの治療における鍼治療の有効性を評価することを目的としています。
方法;データベースは、最初の訪問時と最後の鍼治療中に患者から提供されたデータで構成されます。治療の開始時と終了時にデータを提供した患者のみが含まれていました。
データは 932人の患者で構成されていました。選択された集団には 23 〜 94 歳の様々な年代が含まれており、平均年齢66歳、男性 242 人、女性 690 人で構成されています。
患者は最初の診断に基づき、週1回、合計6回のセッションの最初のサイクルを受け、必要に応じてさらに週1回、合計4回のセッションを受ける可能性がありました。
(約60%が6回、約40%が10回のセッションを受けました)
鍼治療は、伝統的な中国医学のガイドラインに従って、経験豊富な医療従事者によって行われました。
結果:平均の数値評価尺度は開始時 7.49、終了時 4.27 で、痛みは 43% 軽減されました。
体の部位ごとの評価では、40% から 55% の範囲で痛みが軽減されたことがわかりました。
参考文献
Fracch ia L, et al.筋骨格系疼痛における鍼治療: NRS を使用した疼痛知覚の変化の分析
Front. Pain Res. 4:1294 428.
当院では、一箇所の症状であっても全身の状態のバランスを考え施術するので、様々な副次的効果が期待できます。
例としては
・腰痛への鍼灸治療で便秘や生理痛が軽くなった
・肩こりが軽減され、よく眠れるようになった
・不眠が解消され、かぜを引きにくくなった
などの声が聞かれます。